変な「こだわり」

ヘミシンクは音響効果を利用した技術であるため、その音の再生機である
ヘッドホン(イヤホン)によって効果が変わる、という事はあるのだろうか。
以前から私はこのテーマには少なからぬ関心があり、
事あるごとにいろいろと調べているのだ。
理論上、必要な周波数帯の音が再生されていれば、効果そのものはある、
と言えるのだが、それでもその効果の多少に差は出ないのだろうか。
このような疑問を持ったのは、同じ音楽を聴く場合でも、
ヘッドホンが違えば聞こえてくる音の「印象」が変わるのだから、
ヘミシンクの「印象」もヘッドホンによって変わるのではあるまいか。
それがきっかけである。
以前、性格の異なる複数のヘッドホンで聞き比べをした事があった。
その時に聞き比べたヘッドホンは、

・SONY MDR-CD900ST(業務用ヘッドホン、原音忠実フラット特性)
・ULTRASONE PRO900(ドンシャリ傾向強いが、音の分解能高い)
・AKG K450(ポータブル型、勢いあるが音の分離がやや弱い)
・SENNHEISER HD25-1-Ⅱ(スタジオモニター、ややドンシャリ傾向)

の4機種である。
結果はどれを使っても変性意識状態に移行するのに支障はなかった。
まあ、ある意味、聞こえてくる音は音楽とかと違い、ピンクノイズである。
ピンクノイズを聴くのに音の印象もへったくれもあるか!
という事なのかもしれないな、と思いつつも、どこかすっきりしないまま
今まで過ごしてきていた。

家でヘミシンクを聴いていて、実際に聞こえ方がどのように違うのか。
上記のヘッドホンで言うと、
SONYのヘッドホンだとノイズはノイズらしく「ザー」と聞こえるが、
ULTRASONEのヘッドホンだと、その「ザー」に深みが増す。
甲高い「ザー」か厳かな「ザー」か・・・
馬鹿みたいだが、聞こえ方に違いは、確かにあるのだ。
だが効果に差がないのなら、何だって良いじゃないか。。。
確かにその通りなのだが、本当に効果に差はないのだろうか。
その後も上記のヘッドホンを日によってとっかえひっかえしてみるが、
やはり効果に差は認められない。

気にするほどの事ではない、かもしれない。

とは思うが、やはり気になる。
そうこうするうちに、また新たな方向に変な興味が沸いてくる。
イヤホンだと、どうだろうか・・・
イヤホンでも、ヘッドホンと同じように変性意識状態に移行できるのだろうか。
移行できるとして、種類によって違いはあるのだろうか・・・

もうその辺にしておけ!

という声が聞こえてきそうだが、やってしまった聞き比べ。
聞き比べしたイヤホンは以下である。

・SHURE SE530(カナル型、音がくっきりはっきり聞こえるタイプ)
・SENNHEISER IE-8(カナル型、低音が豊かに鳴るタイプ)
・WESTONE 3(カナル型、ドンシャリ傾向強いが音の分解能高い)
・ETYMOTIC RESEARCH hf5(カナル型、中高域が綺麗に鳴るが低音弱い)
・ULTIMATE EARS TF10PRO(カナル型、フラット特性、華やかな音)

の5機種である。
これまた結果はどれを使っても問題なく変性意識状態には移行できた。
カナル型とは、イヤホンを耳の奥まで挿入して聴くタイプで、
外音遮音性が非常に高いイヤホンである。電車の中などで聴いていると、
周りの音はほとんど聞こえないくらいである。
反面、完全に耳栓状態になるため、周囲の状況が把握しにくくなり危険もある。
これらの中で、ちょっと面白い事が判った。
カナル型イヤホンの場合、耳栓状態になるために、レゾナントチューニングを
する際に、自分の声が頭の中で響きまくる感覚になり、これだけはちょっと
いただけない感じなのだが、唯一 ETYMOTIC RESEARCH のイヤホンだけは
自分の声が頭の中で残響しないのである。
この「耳栓状態」とは、ご自身で両耳を手で押さえ、その状態で声を出して
いただければ同じ状況を実感いただけると思うが、ETYMOTIC RESEARCH の
イヤホンだけは、普通に声を出しているのとほとんど変わらない感覚で
レゾナントチューニングが出来るのだ。
だから何? と聴かれれば、何でもございません・・・と答えるしかないのだが。

結局、ヘッドホンだろうがイヤホンだろうが、何を使ったところで
ヘミシンクの効果に差が出る事はなかった。
馬鹿馬鹿しい事に、時間と労力を使ってしまった。

でも、結構面白かったけどね♪

この記事へのコメント

楽しい - Owl - 2010年08月16日 01:24:45

この手の話しは大好きです。
小さな好奇心が動き出す様って、自分もワクワクします。
使った時間も労力も、楽しんだ分利息を付けて帰って来てそうですし。
自分もなにか好奇心を満足させてきます(^^;

Owlさんへ - jazz - 2010年08月17日 06:24:59

Owlさん、おはようございます。
なんでしょうね、つい夢中になってしまいました。
若い頃、オーディオマニアだったりした所為か、音に関してはついつい真剣に
なってしまうのかもしれません。
ある意味、趣味なのかもしれないです・・・

音の違い - Ray - 2010年08月18日 20:15:07

jazzさん,こんばんは,Rayです.
ヘッドホンではないのですが,CDを再生する機器によって音の違いがありました.僕は以前は,SONYの(CD,ラジオ,カセットテープを再生する機能を持つ)卓上型の機器でCDを再生していたのですが,今はSONYのCDウオークマンで再生しています.イヤホンは変えていません.例えば,卓上型で「F12上級」のCDを聞いてもF10の広がった感覚がないのですが,ウオークマンで聞くとF10の広がりがはっきりと聞こえます.最初は僕の勘違いかなと思っていたのですが,そうではないみたいです.Rayでした.

- Mr. White - 2012年02月05日 10:08:31

通りすがりですがとても興味深い記事でコメントさせていただきました。
カナル型は耳栓してる状態と同じなので自分の声がかえって響くはずなのに、
HF5だけはそうではなかったと....
ということはHF5を装着して音楽を聴きながら声を出したら自分の声はほとんど聴こえないのでしょうか?

通りすがりの方へ - jazz - 2012年02月10日 22:53:09

お返事が遅くなり、申し訳ありません。
カナル型は仰るとおり、耳栓状態ですので、自分の声がこもる感じになります。
なのに何故かHF5だけはこもらない・・・
いろいろと試しました。
そして一つの結論が出ました。
HF5は他のカナル型に比べ、かなり奥まで挿入する仕様になっています。
このため、声を出してもこもりにくいものと思われます。
試しにHF5をやや浅めに挿入してみたところ、他のカナル型と同様に
自分の声がこもるように聞こえました。
挿入位置(深さ)の違いがこのような結果になったのですね。
ちなみにエティモティックリサーチ社のイヤホンはHF5以外も
挿入位置が深いため、しっかりと耳奥まで挿入すると同じように
自分の声がこもりません(ER4SBでも試しました)

- Mr. White - 2012年02月11日 07:14:52

お返事ありがとうございます。
1年以上も前の記事であるにも関わらず丁寧に教えていただきとても嬉しく思います。
ちなみにイヤーピースは3段フランジでの場合でしょうか?

カナル型は外の遮音はできても、自分の声は体内から響くので曲の音量を上げても自分の声がどうしても聞こえてしまうのが不便だなーと感じてたのですが、
エティモティックリサーチのイヤホンなら自分の声も遮音できるかもしれないのですね。
もしそうならボーカル録りなどで歌うときにイヤホンから聞こえてくる自分の声だけ聞きたいときなど、モニター用としてももしかしたら使えるのかもしれないですね。

個人的にhf5に非常に魅力を感じていたのですが、上記の理由からカナル型は避けようと思っていたので諦めかけていた自分にとって本当にまたとない検証をしていただき大変参考になりました。どうもありがとうございます。

通りすがりの方へ - jazz - 2012年02月12日 09:06:14

イヤーピースはコンプライのフォームチップです。
耳への装着前に、指で良くつぶして耳の奥に突っ込む感じ。
ご参考にして頂ければと思います。

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soul station について

物質界と非物質界を行ったり来たり。 自らのヘミシンク体験記録。

ヘミシンクのことを初めて知ったとき、「ホントかよっ!」 と半信半疑だった。 同時に 「ホントだったら凄いな!」 と心の何処かで興奮した。 これは自分で確かめるしかない。 ということで、自らのヘミシンク体験を記録し始めた。

プロフィール

jazz

Author:jazz
プラス思考でもマイナス思考でもなく、ニュートラルが一番と思って生きてきたが、ヘミシンクを通して、やっぱりプラス思考の方が理に叶っていると思い始めている。 趣味はヘミシンク、音楽はジャズ、飲み物はコーヒー、そして機械式腕時計の好きな中年オヤジである。

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