誰も損しない

昼間、車に乗ってFMを何気なく聴いていた。
トーク番組でゲストに、小山薫堂氏が出ていた。
小山薫堂氏という名前に馴染みがないかもしれないが、
映画「おくりびと」の脚本を書いた人である。
この人が番組の中で、作家の池波正太郎の話をしていた。
この話が印象的だったので、ご紹介したいと思う。

池波正太郎はタクシーに乗った時、必ず運転手にチップを渡すのだそうである。
海外でなら分からなくもない話だが、日本での話だそうである。
サービスを受ける側がチップを支払う習慣のない日本で、
何故そんなことをするのか。
理由はというと…

どんなに無愛想な運転手でも、無口な運転手でも、態度の悪い運転手でも、
チップを貰って悪い気になる運転手はいない。
チップを貰った運転手は、チップを貰ったことで自分が降りた後も機嫌が良い。
そうすると、次にタクシーに乗る人に機嫌よく対応することになる。
次に乗った人はとてもいい気分でその後も過ごすことができる…
そのために、チップを払う。

これを池波流ダンディズムという…らしい。

なるほど、と思う。
自分が受けたサービスに対してチップを払うのではなく、
次に乗る人が気持ちよく過ごすためにチップを払う。
タクシーのチップだから、高額ではないだろう。
おそらく100円とか200円とか、せいぜいそんなもんだろう。
自分がその僅かな出費をプラスすることで、
運転手も、次に乗る人も、気持よく時間を過ごすことができる。
だとしたら、僅かな出費をプラスした自分も嬉しいのではないだろうか。
ほんのちょっとした気遣いで、何人かの人がハッピーになれるのだ。

小山薫堂氏は、池波正太郎のこの「ダンディズム」に共感し、
タクシーに乗る際には運転手にチップを渡そう、と思うのだが、
なかなか実践するに至らない、と話していた。

いかがだろうか。
今日聴いた、ちょっといい話、でした。

この記事へのコメント

- Coo - 2011年02月20日 21:31:35

500円玉のコインが最小単位、とすればさほど抵抗ないのでは。

管理人のみ閲覧できます - - 2011年02月21日 00:13:48

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Cooさんへ - jazz - 2011年02月23日 07:06:36

コメントありがとうございます。
そうですね、きっと金額の大小ではないのでしょうね。
お金では買えない物、のひとつ?

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soul station について

物質界と非物質界を行ったり来たり。 自らのヘミシンク体験記録。

ヘミシンクのことを初めて知ったとき、「ホントかよっ!」 と半信半疑だった。 同時に 「ホントだったら凄いな!」 と心の何処かで興奮した。 これは自分で確かめるしかない。 ということで、自らのヘミシンク体験を記録し始めた。

プロフィール

jazz

Author:jazz
プラス思考でもマイナス思考でもなく、ニュートラルが一番と思って生きてきたが、ヘミシンクを通して、やっぱりプラス思考の方が理に叶っていると思い始めている。 趣味はヘミシンク、音楽はジャズ、飲み物はコーヒー、そして機械式腕時計の好きな中年オヤジである。

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